今回は特別企画として、2025年12月に日本一時帰国中にアジア赴任する駐在員に集まっていただき、「海外赴任あるある座談会」を開催しました。
ご参加いただいたのは、タイ、インドネシア、ベトナム、中国、インドの5カ国に駐在する方々です。
彼らが語る、日本ではあり得ないビジネス習慣、驚きの生活文化、そして本社への秘めたる叫びとは? 堅苦しい話は抜きにして、ビール片手に本音トークを繰り広げます。
登場人物
- Aさん(タイ駐在経験者):微笑みの国で「TKY」を叫んだ男。
- Bさん(インドネシア駐在経験者):Jam KaretとMacetの洗礼を受けた男。
- Cさん(ベトナム駐在経験者):バイクの洪水と昼寝文化に溶け込んだ男。
- Dさん(中国駐在経験者):デジタル化の波とネット規制の狭間で生きる男。
- Eさん(インド駐在経験者):クラクションと牛とカレーにまみれた男。
テーマ1:交通事情 ~アジアの道はカオス~
Aさん(タイ):「いやー、タイの渋滞は本当にヤバかったですね。バンコクのスクンビット通りなんて、数キロ進むのに1時間以上かかるのはザラ。雨季のスコールなんて降ったら、もう諦めるしかない(笑)。」
Bさん(インドネシア):「ジャカルタも負けてませんよ!『Macet(マチェット)』って言うんですけど、世界最悪レベルって言われてますから。車内で朝食、メールチェック、仮眠までこなすのが日常でしたね。昔は『Joki(ジョキ)』っていう、3人乗り規制を回避するための『同乗屋』までいたんですよ。」
Cさん(ベトナム):「ベトナムは渋滞もすごいけど、何よりバイクの量が半端ない!信号無視は当たり前、逆走も日常茶飯事。初めてホーチミンの交差点を見た時は、渡り方が分からなくて立ち尽くしましたもん。慣れると、バイクの波に身を任せて渡れるようになるんですけどね。」
Eさん(インド):「インドはもう、クラクションが挨拶ですよ。鳴らさないと逆に危ない。そして何より、街中に普通に牛が歩いてるんですよ!道路の真ん中で寝てたりするから、車もバイクも牛を避けて走る。まさにカオスです。」
Dさん(中国):「中国も都市部は渋滞がひどいですが、最近はシェアサイクルやEVが普及して、少しはマシになったかな。ただ、運転マナーは…まあ、お察しください(苦笑)。」
テーマ2:仕事観 ~日本の常識、通用しません~
Bさん(インドネシア):「インドネシアで一番苦労したのは『Jam Karet(ゴムの時間)』ですね。『明日できる』は明日じゃないし、アポイントの時間に遅れてくるのは当たり前。最初はイライラしてましたが、今は『まあ、そんなもんだよね』って思えるようになりました。」
Cさん(ベトナム):「ベトナムは『昼寝文化』がすごいですよね。お昼休みになると、オフィスが消灯して、みんなデスクで寝始めるんですよ。最初はびっくりしましたけど、慣れると午後の仕事効率が上がる気がします。」
Aさん(タイ):「タイは『マイペンライ(問題ない)』と『サヌック(楽しい)』の精神が強いから、仕事も楽しくないとダメ。あと、就業中にお菓子パーティーは日常茶飯事。日本のお菓子を差し入れすると、みんな喜んでくれて、コミュニケーションが円滑になるんですよね。」
Eさん(インド):「インドは『スペシャリスト志向』が強いですね。自分の専門分野にはとことんこだわるけど、それ以外のことは『私の仕事じゃない』ってなることも。あと、宗教が生活の中心だから、お祈りの時間は最優先。会議中でも席を立つのは当たり前です。」
Dさん(中国):「中国はとにかく『スピード感』がすごい。意思決定も早いし、新しいサービスもあっという間に普及する。QR決済なんて、あっという間に現金が使えなくなりましたからね。でも、その分、計画性が…(苦笑)。」
テーマ3:生活・食事 ~異文化の洗礼~
Eさん(インド):「インドで一番衝撃だったのは、やっぱり水ですね。水道水は飲めないし、シャワー浴びるのもちょっと不安になる。あと、食事はほぼ『手づかみ』文化。最初は抵抗ありましたけど、慣れると美味しく感じるんですよ、これが。」
Aさん(タイ):「タイは屋台飯が最高に美味しいんですけど、衛生面は…まあ、自己責任ですよね(笑)。あと、ドレスコードが厳しい場所が多いから、短パンサンダルで高級レストランに行こうとして入れなかった、なんてこともありました。」
Cさん(ベトナム):「ベトナムはフォーとか生春巻きとか、日本人の口に合うものが多いですよね。でも、パクチーの量が半端ない(笑)。あと、オフィスで昼寝する文化があるから、週末は家族と過ごす『一家団欒型』の人が多い気がします。」
Dさん(中国):「中国はネット規制が本当に大変でした。GoogleもLINEも使えないから、VPNは必須。最初は情報から遮断されたような気分になりましたね。でも、QR決済の便利さは一度体験すると手放せない。現金を持ち歩かなくなりました。」
Bさん(インドネシア):「インドネシアはイスラム教徒が多いから、ラマダン期間中は日中の食事ができない。最初は戸惑いましたけど、日没後の『ブカ・プアサ』は盛大で、みんなで食卓を囲むのは楽しい時間でしたね。あと、街中のアザーンの音も、最初はうるさいと感じたけど、今は慣れました。」
テーマ4:本社への一言 ~TKYの精神~
Aさん(タイ):「やっぱりこれですよ、『TKY(てめー、こっちに来て、やってみろ!)』。本社は日本の常識で物事を考えがちだけど、現地は本当に違う。もっと現場を見てほしいですね。」
Bさん(インドネシア):「本当にそう思います。『Jam Karet』の国で、日本の納期をそのまま押し付けられても困るんですよ。もう少し、現地の状況を理解してほしい。」
Cさん(ベトナム):「ベトナムは『報連相』が日本とは全然違うから、日本式のマネジメントをそのまま持ち込んでもうまくいかない。もっと現地の文化に合わせたやり方を考えてほしいです。」
Dさん(中国):「中国のスピード感についていけない本社とのギャップは感じますね。デジタル化の波も速いから、もっと柔軟に対応してほしい。」
Eさん(インド):「インドは宗教や家族が最優先だから、仕事の進め方も日本とは違う。本社には、もっと現地の文化や価値観を尊重してほしいと切に願います。」
まとめ:アジア駐在は「異文化適応力」が試される場所
今回の座談会で、アジア各国にはそれぞれ異なる「あるある」があることが分かりました。しかし、共通しているのは、日本の常識が通用しないこと、そして異文化に適応する柔軟性が求められるということです。
渋滞、仕事観、生活習慣、そして本社とのギャップ。これら全てが、海外赴任者の成長の糧となり、彼らをタフなビジネスパーソンへと変えていくと感じました。
これからも、アジアで奮闘する駐在員たちに、エールを送り続けたいと思います!
【編集後記】
今回の座談会を通じて、改めてアジアの多様性と奥深さを感じました。それぞれの国で異なる文化や習慣がある一方で、駐在員たちが直面する課題には共通点も多く、共感の嵐でした。この座談会が、これから海外赴任を控えている方々、そして現在海外で奮闘されている方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。






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