海外赴任や海外移住が決まった時、多くの人が後回しにしがちなのが「日本の銀行口座」です。
しかし最近では、
- 長期間未使用
- 海外在住
- SMS認証不可
- 本人確認未更新
などを理由に、銀行口座に利用制限がかかるケースが増えています。
「3年放置すると凍結されるって本当?」
「海外在住でも日本口座は持てる?」
「住民票を抜くと銀行はどうなる?」
今回は、海外赴任者・海外移住者向けに、日本の銀行口座のリアルな事情をわかりやすく解説します。
「3年で銀行口座凍結」は本当?
結論から言うと、“法律上の凍結”ではありません。
ただし、銀行によっては数年間利用がないと、
- キャッシュカード停止
- ネットバンキング停止
- 振込制限
- 本人確認要求
などが発生することがあります。
つまり、「完全凍結」ではなく、“利用制限”に近い状態です。
法律上は「10年」で休眠預金扱い
日本では「休眠預金等活用法」により、 最後の取引から10年以上動きがない口座は「休眠預金」の対象になります。
ただし、
- お金が消えるわけではない
- 本人確認で払い戻し可能
です。
なので、「3年で預金没収」のような話ではありません。
なぜ最近「口座停止」が増えているのか
① マネーロンダリング対策(AML)
銀行は現在、
- 不正送金
- 詐欺
- 犯罪収益
- 名義貸し
への対策を強化しています。
そのため、
- 長期間未使用
- 急な高額送金
- 海外IPアクセス
- 海外送金頻発
などはチェック対象になりやすくなっています。
② CRS(海外口座情報共有)
CRSとは、各国税務当局が金融情報を共有する制度です。
海外在住者の口座情報も、以前より確認が厳格化しています。
そのため銀行側も、
「本当に日本居住者なのか?」
を以前より慎重に確認しています。
③ 本人確認強化
最近特に多いのがこれです。
銀行から:
- 本人確認郵送
- 利用目的確認
- マイナンバー確認
が届き、返送されたり未対応だと、利用制限されるケースがあります。
海外在住者が実際に困るのは「SMS認証」
実は一番多いのがこれです。
海外赴任者が数年後に日本口座を使おうとして、
ログインしてください
↓
SMS認証が必要です
↓
日本の携帯番号がありません
このパターン。 かなり多いです。
特に注意したい銀行の特徴
一般的には、ネット銀行系の方がチェックは厳しめです。
- 楽天銀行
- PayPay銀行
- 住信SBIネット銀行
などは、
- SMS認証
- ログイン確認
- 利用状況確認
が強めな傾向があります。
一方、
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
なども近年は本人確認が強化されています。
「昔は放置でも大丈夫だった」は通用しにくくなっています。
海外赴任前にやっておきたい対策
① 日本の携帯番号を維持する
これはかなり重要です。
最近の銀行は、
- SMS認証
- ワンタイムパスワード
- 不正ログイン確認
で日本番号を使います。
海外移住者の間では、
- povo
- 日本SIM維持
をしている人も多いです。
② 半年〜1年に1回は口座を動かす
完全放置より、
- 少額入金
- 少額振込
- デビットカード利用
などをしておく方が安全です。
③ 郵送物を受け取れるようにする
銀行からの通知が返送されると、
「連絡不能」
として利用制限されることがあります。
④ ネットバンキングを定期ログイン
数年間ログインしていないだけで、セキュリティ確認が入ることもあります。
海外在住でも日本口座は維持できる?
実際には、海外在住でも普通に使っている人はたくさんいます。
ただしポイントは:
- 日本住所
- 日本電話番号
- 定期利用
- 本人確認対応
この4つです。
海外赴任者が持っておきたい金融インフラ
最近は、
- Wise
- 海外対応クレジットカード
- デビットカード
- マルチカレンシー口座
を組み合わせている人が増えています。
日本口座だけに依存すると、いざという時に困るケースがあります。
まとめ|「放置しない」が一番大事
「3年で凍結」というより、 最近は、
“動いていない口座”
“連絡が取れない口座”
へのチェックが厳しくなっています。
海外赴任・海外移住前には、
- 銀行
- クレジットカード
- 日本SIM
- 本人確認
- 郵送物
を必ず整理しておきましょう。
後回しにすると、
- ログインできない
- SMS受け取れない
- 一時帰国が必要
になるケースも珍しくありません。
海外生活をスムーズに始めるためにも、日本の金融インフラ準備は非常に重要です。




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