2025年国勢調査の速報値によると、日本の総人口は前回調査から約309万人減少し、減少幅は過去最大となりました。首都圏近郊でも人口減少が目立ち始め、これまで人口を集め続けてきたエリアにも変化が起きています。
このニュースを見て、多くの人は「日本人が減っている」と感じたかもしれません。
もちろんそれは事実です。
少子高齢化が進み、出生数は減少し、日本国内の人口は今後も減少が続くと予想されています。
しかし、このニュースを見ながら少し気になったことがあります。
本当に日本人は減っているだけなのでしょうか。
実は現在、世界には約130万人もの日本人が海外で暮らしています。
ロサンゼルスには約6万人。
バンコクには約5万人。
シンガポールには約3万人。
日本国内で人口減少が進む一方で、海外には巨大な日本人コミュニティが存在しています。
そこで今回は、外務省の海外在留邦人統計をもとに、
「日本人は今どこで暮らしているのか」
という視点で見てみたいと思います。
海外で暮らす日本人は約130万人
外務省の海外在留邦人数調査によると、海外に住む日本人は約129万8,000人です。
日本の総人口から見れば約1%程度ですが、130万人という数字は決して小さくありません。
地方県ひとつ分にも匹敵する規模です。
しかも、その多くは観光客ではありません。
仕事、留学、移住、国際結婚、現地就職、起業など、さまざまな理由で海外を生活拠点にしている人たちです。
日本人が最も多く住む国
海外在留邦人が多い国を見ると、日本人のグローバルな生活圏が見えてきます。
アメリカ
約41万人。
世界最大の日本人コミュニティです。
ビジネス、研究、留学、移民など、多様な背景を持つ日本人が暮らしています。
オーストラリア
約10万人。
近年特に存在感が高まっている国のひとつです。
ワーキングホリデーや教育移住、永住など幅広い層が集まっています。
中国
約9万人。
以前は日本人駐在員が非常に多い国でしたが、近年は減少傾向が続いています。
企業の中国戦略や国際情勢の変化も影響していると言われています。
都市別ランキングを見るとさらに面白い
国単位よりも、都市単位で見るとさらに興味深い数字が見えてきます。
ロサンゼルス都市圏
約6万4,000人
バンコク
約5万1,000人
ニューヨーク都市圏
約3万8,000人
シンガポール
約3万3,000人
上海
約3万1,000人
特に驚くのはバンコクです。
タイというと観光地のイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし実際には、日本人学校、日本語対応病院、日本食レストラン、日系スーパー、不動産会社、会計事務所など、日本人向けの生活インフラが非常に充実しています。
バンコクは今や、世界有数の「日本人が暮らす街」になっています。
海外赴任だけではない時代
かつて海外で暮らす日本人といえば、海外赴任のイメージが強くありました。
しかし近年は少し様子が変わっています。
外務省統計を見ると、
・海外赴任などの長期滞在者
・現地に定住する永住者
のうち、永住者の割合が増えています。
つまり、
「会社に言われて海外へ行く人」
だけではなく、
「自分で海外生活を選ぶ人」
が増えているのです。
なぜ日本人は海外で暮らすのか
理由はさまざまです。
海外赴任
今もなお多くの日本人が駐在員として海外で働いています。
教育移住
英語教育や国際的な環境を求めて海外生活を選ぶ家庭も増えています。
現地就職
海外企業への就職やフリーランスとして活動する人もいます。
海外起業
東南アジアや北米を中心に、日本人による起業も珍しくなくなりました。
リタイアメント移住
定年後の生活拠点として海外を選ぶ人もいます。
人口減少の裏で広がる「日本人の生活圏」
今回の国勢調査速報値を見ると、日本国内の人口減少はかなりインパクトがあります。 (フォロー – Yahoo! JAPAN)
しかし一方で、日本人の活動範囲は国内だけではなくなっています。
仕事。
教育。
移住。
起業。
リモートワーク。
国際結婚。
こうした背景から、日本人の生活圏は少しずつ世界へ広がっています。
人口減少のニュースを見ると、
「日本は縮小している」
という印象を持ちがちです。
もちろん人口面ではその通りです。
しかし別の見方をすると、日本人は世界各地へ分散しながら暮らす時代に入っているとも言えるのかもしれません。
まとめ
視点を世界へ広げると、約130万人もの日本人が海外で暮らしています。
世界各地には大規模な日本人コミュニティが形成されています。
これからの時代、
「日本人はどこで暮らしているのか」
という視点は、人口統計以上に面白いテーマになるのかもしれません。
人口減少の先にあるのは、単なる縮小ではなく、日本人の生活圏そのもののグローバル化なのかもしれません。



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